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December 21, 2005

今さら石村舞波を肯定する

さて、冬休みを目前に控えた普通の中学生である。それとももう休みなのか?中学生じゃなくなって20年も経つと、子供がいない限り学校のスケジュールには疎くなる。逆に詳しかったら危険人物に認定されるのが今という時代である。


最近またBerryz工房への興味が薄れてきている。別に「ギャグ100回分愛してください」のカップリングに僕の嫌いな人が入っているとか、パフォーマンスが“ちゅぎゅにゃぎゃみょみょきょ(誰のことかわからんなこれじゃ。この人も好きではないのだが、あまりにも[僕の嫌いなタイプ]として完璧な存在なので逆に評価している)with仲間たち”になっているとかそういう話ではない。「21時までのシンデレラ」の頃はあんなに夢中だったのにどうしたことか、と考えていたら、「21時~」と「ギャグ100~」の間にあった大きな変化を思い出した。

メンバーが減った。

それはそうなのだが、去っていったその人は果たして僕にとってそんなに大きな存在だったのか、と考えた。TVやステージでBerryz工房が歌う姿は何度となく見たが、彼女に注目することはなかったからだ。清水佐紀や須藤茉麻や夏焼雅を見て一通り萌えた後、嗣永桃子を見て「ああ、今日もこの人は俺の嫌いなタイプでいてくれた」と安心する。それが僕のスタイルだった。

だが、それにしてはおかしなことがある。
彼女の卒業を知ったときに書いたこれ

明らかに冷静さを欠いているというか、改めて読み返すと恥ずかしくなるくらい見事にブチキレている。

これが僕の素直な感情なのだ。

僕は、石村舞波が好きだったのだ。

冒頭で何気なく彼女の現況を想像したのだが、実はBerryz工房における彼女のレゾンデートルもまた“普通の中学生”だったのではないだろうか。

石村舞波(この名前の字面と音感が大好きなのでフルネームで通す)と聞いて真っ先に思い浮かべるのが、体育座り。あれは「よろしく!センパイ」だったか、ダンスレッスンで行き詰まり、他のメンバーのレッスンを見学していたあの姿だ。あれはまさしく、芸能界に放り込まれて戸惑う普通の女の子(当時は中学生でなく小学生だった)の姿だった。

その後芸能人としての練度を上げつつ、一般人と芸能人との間に境界線があるとしたら、常に片足をそこに置き続けたのが石村舞波の日々、日々の石村舞波ではなかっただろうか。

それが、例えていうなら初期モーニング娘。における中澤裕子や石黒彩のように“ちょっと違う”空気を生み、グループのキャラクターに幅を持たせることに成功したのではないかと僕は思っている。あくまでも僕の想像であり、彼女を見つめ続けた人の中にはまた違った人間像があるだろう。そしてそちらの方が正しい。


そんな彼女を失ったBerryz工房は、単純に芸能人の集団、芸能グループになってしまった(それはプロフェッショナルとしての成長の証であり、まったく悪いことではない)印象が強く、僕にとっての面白みは減ってしまった。現在でも清水佐紀や須藤茉麻や夏焼雅には変わらぬ魅力を感じているのだが、グループそのものについては、卒業ツアーのサブタイトルに引っ掛けるなら、“「スイッチON!」で俺のスイッチはOFFになった”状態である。行けばよかったよ。って行ってねーのかよ!

そう、僕は石村舞波の芸能生活最後の晴れ姿を見ていないのだ。DVDもまだ入手できていない。
あの場に居合わせていたのであれば、気持ちに一区切りつけることもできたのかもしれない。
だが、僕はいなかった。それどころか、石村舞波が好きであるという事実にさえ今まで気づかずにいた。もうこの気持ちを持っていく場所は宇宙のどこにも存在しないし、その機会は永遠に失われた


これが後悔というものか、と胸の疼きをこらえながら思う。


(追記)
「スイッチON!」のDVDがまだ発売されていなかったとは知らなかった。もう情報を集める気にもならないというわけではないのだが。

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Comments

失礼ながらトラックバックさせて頂きました。
記事中にリンクはありませんが、不快に思われたなら削除して頂いて全然結構です。
舞波の存在感は、時として不可思議な効果を生み出すことがあるようです。
どうかこれからのベリも温かく見守って下さいね。

Posted by: santa | December 29, 2005 23:13

初めてコメントさせていただきます。いしいと申します。
今さら「今さら石村舞波を肯定する」を拝見させていただきました。私はハロプロの中の特定の誰かに対して特別な思い入れがあるわけではありません。とにかく全体を楽しんでみよう、というスタンスでファンをやっています。

本題に入りますが、石村舞波さんが抜けて8人から7人になったBerryz工房は確実に何かが変わったはずなのですが、それが何なのか見出せずにいました。
今回の記事を拝見して、その一つが分かりました。
石村舞波は確かに『“ちょっと違う”空気』を持っていて、私がBerryz工房を楽しむ上で一つのファクターになっていたようです。2005年ラストの放送となる12月27日「起立!礼!着席」には7人全員が集合しての回だったのですが、自分にとっては何か物足りなく感じました。恐らく、石村舞波の不在がその一因であったのだろうと推測します。言われるように、Berryz工房は『芸能人の集団』になったと。いずれ、この7人の形にもだんだん馴染んでいくんでしょうけれども。

最後になりましたが、オーガさんの「ハロプロをなんでも肯定する」という姿勢は非常に尊敬していて(時には「肯定しない」ということも必要ですが…)、私はよく助けられています。これからもよろしくお願い致します。
それでは、長文失礼致しました。

Posted by: いしい | January 02, 2006 22:50

>santaさん
コメント&トラックバックありがとうございます。記事を読ませていただきましたが、熱意にあふれた文章に感銘を受けました。今後ともよろしくお願いします。

>いしいさん
コメントありがとうございます。
「いないと物足りない」。それこそが石村舞波の個性というか存在感だったと思います。いつしかその物足りなさにも慣れて、やがては忘れてしまうものかもしれませんが、何か寂しいようなもったいないような思いがします。

ハロプロ全体を楽しむ、といういしいさんのスタンスは、今のヲタ界(苦笑)では珍しくなってしまったものだと感じているので、そんないしいさんが少しでも長く楽しめるハロプロであってほしいと思います。

タイトルに触れてくださった方は初めてなので説明しますと、ハロプロが発信する様々な情報をポジティブに受け止めようという姿勢を表したものでして、盲目的にとにかく褒めちぎろうというのではないんですよ。肯定しない(あるいは自分の力量や情報量の不足で扱えない)ものについては「扱わない」という消極的な拒絶をするか、どうしても我慢できなければ「裏」で悪口を書いています(笑)。

長くなりましたが、今後ともよろしくお願いいたします。ともに楽しみましょう。

Posted by: オーガ | January 03, 2006 03:46

Should you mark an essential email at a later time?

Posted by: boom beach hack tool for android/ios | August 10, 2015 13:33

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