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March 01, 2006

今度は真面目に「レインボーピンク」を肯定する

さて、なんとか慣れたのである。


この曲も“重ピンク、こはっピンク”も、色物であるという認識はそれほど間違っていないだろうと思う。
しかし、考えてみればモーニング娘。そのものが企画物という一種の色物だったではないか・・・という話は前にどこかでしたような気がする。
それはそれとして、今までハロプロにこれほどまでに“色物”を感じさせるものがあっただろうか、と考えてみたら、それに近いものがあったのを思い出した。

ミニモニ。と三人祭である。

ああいう感じの、ハチャメチャだったりブリブリだったりしていて、なおかつ曲はしっかり作り込んで(特に初期のミニモニ。における音楽的な“仕掛け”は、わかる人には高評価だったように記憶している。僕はわからなかったが)、勢いで突っ走るようなものをもう一度やってみよう、という試みだったのかもしれない。

ミニモニ。デビューも祭シャッフルも2001年。まだまだ勢いが残っていた時代だ。同じことを二度も三度もやるのはロックではないが、こういうことがまだやれる余裕のようなものは、なんとなく気分がいい。虚勢を張っているのかもしれないが、そんな元気が残っているということは、悪いことではない。

あ、プリプリピンクってのもあった。あれももしかしたら“こういう冗談は今も通じるだろうか”というテストケースだったのかもしれない。肝心の楽曲で腰が引けてたようにも思うが、“ふり幅”としては上出来だった。

前回の更新を読んでくれたヲタもだちと電話で話していた時、自分でも思いもよらなかった言葉が口をついた。
ヲタクじゃない人がイメージする“アイドル”ってコレなんだろうけどさぁ、こういうの今まで出てきたことは、メジャーシーンでは一度もないんだよね」

自分で言って驚いた。確かにその通りなのだ。
ポピンズかもしれないし、もしかしたらCottonかもしれない。Fairy Tale(というか水野あおい)だったりするかもしれない。他にも探せば似たようなアイドルの名前は挙がるだろう。
しかし、それらはみなメジャーになりきれず、データとマニアの記憶と彼らのレコード/CDラックにのみその存在をとどめているものではないだろうか。

それなのに、なぜこういうイメージが持たれ、浸透し、あまつさえ肝心のヲタクまでこれが“王道”だという解釈をしがちなのだろう。そもそもなぜ僕は《ヲタクじゃない人がイメージする“アイドル”ってコレ》だと思っているのだろう。
以下はあくまでも僕の仮説である。こういう“歴史的・社会的な考察”に興味のある人は挑んでみてもけっこう面白いテーマかもしれない。ちょっとおすすめ。というか色々な意見をうかがいたいので是非。

モノマネから派生したのかな、という気がする。いわゆる“ブリッコ”という言葉が流行った時代に、ブリッコの象徴たるアイドルの真似をする芸人がいたような記憶があるし、それを見た者がモノマネのモノマネをするのを見たようにも思う。モノマネというのは特徴を誇張するものだから、モノマネのモノマネ、モノマネのモノマネのモノマネ、・・・という形で視聴者レベルで再生産を繰り返していくうちに、それを見た人の意識に“こういうもの”と刷り込まれていったという可能性はある。

その手のモノマネにはリスペクトはなく、揶揄する意図という悪意があった。つまりそれを刷り込まれた者はそこに込められた悪意も共有するのである。悪意というものは容易に伝播し、不思議と共感を得やすいのだ。

であるならば、アイドルというものは長い間悪意に晒されてきたということもできる。そしてファンである僕もそれを共有していたのだ(似たものには“ヲタク=キモイ”という先入観がある)。
そんな悪意に対し、抗うでもなければ無視するでもなく、開き直るというか逆手に取るというか、そんな形で遊んでしまうというのは、リアクションとしてはなかなかのイヤミであり、“揶揄する者を揶揄する”という悪意はなかなか痛快である。


表面に現れたものが萌えを誘発する“記号”に満ちているからといって、素直に萌えてしまうのは単純すぎる。萌えのイニシアチブを明け渡してしまうのも釈然としないものがある。
かといって眉をひそめ、拒絶してしまうのもスマートな態度ではない。“釣られた”という点では変わりはないからだ。

けっこうリアクションに困る存在なのだが、少なくとも前回と今回の更新が野暮の極みなのは確かなようだ。


それにしても“重ピンク、こはっピンク”という名称は長い。デビューするしないはどっちでもいいが、ユニット名だけでもつかないものだろうか。
ピンクつながりで“リトル・ピンク21(トゥエンティワン)”なんか悪くないと思ったが(元ネタわからなさすぎ)、道重さゆみも久住小春もそんなに“リトル”じゃないんだよなぁ。

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