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March 15, 2006

「SEXY BOY~そよ風に寄り添って~」を肯定するのかしないのか自分でもわからない

さて、

血まみれ上あご脊柱ズレズレ♪

とかいう不気味なコーラスが印象的である。
ん?何か違う?


口パクかどうかはまったく気にしないので、見た人の評価がよろしくないポップジャムはなんとも思わなかった。
僕にとって最悪だったのはそれよりもハロモニ。のスタジオライブ。

イントロの冒頭と1コーラス歌った後の、メンバーが入れ替わり立ち替わりカメラを覗いて笑顔を見せるところ。問題はここだ。
振り付けの意図としては、“巷で噂のSEXY BOY”を見かけた際のリアクション、という感じだろう。それはわかる。何の問題もない。

しかし、その意図は伝わってこなかった。考えに考えてようやくたどり着いた解釈だ。
見た時に感じ取ったのは別のものだったのだ。

あの目は“巷で噂のSEXY BOY”を見る目ではない。どちらかというと“学校(仲間内)で噂の変質者”を見る目だ。
自慢することではないが、三十代無職独身・学歴資格免許人脈どれもなし・BMIによる肥満度3・違う意味で子供好き、しかもヲタクというマイノリティ街道一直線の身として、日常的に受けている好奇と侮蔑と拒絶の目。それらとまったく同じものをメンバーの動きや表情から感じ取ってしまったのだ。

そんなことを感じたのは僕だけかもしれない。かかりつけの医者で自意識過剰と言われたこともあるし、もしかしたら神経症ぎみなのかもしれない。

とはいえ、とにかくこんなに見るのがつらいモーニング娘。のパフォーマンスはなかった。不愉快になったし、傷ついた。「そんな目で俺を見るな」と苦しみの涙を流しながらモーニング娘。を見たのは初めてだ。

PVでは無表情にも思えるほどクールにカメラの前を移動していくので、それが“さりげなく自分をアピール”と感じさせるものになっている。ということは、あれは番組サイドの演出だったのだろうか。だとしたら大失敗だ。同じような演出をされたらと思うと、今後出演予定の番組を見るのが怖い。でも見る。僕はモーヲタだからだ。ヲタクとは現実逃避の時間を多くとっている人なのだから、そのために使っているものからは逃げられない。逃げてしまったら、現実世界にも仮想世界にも居場所がなくなるのだ。


そういうことを抜きにすれば、嫌いな曲ではない。
とにかくノリがいい。どういいかというと、サビでダンクーガの合体シーンが頭に浮かぶくらい(わかりづれー)。DVDを借りて後期OPを見たのだが、脳内ではなかなかのマッチングだった。他にも「超攻速ガルビオン」のOPなんか合うかもしれない。スピード感がもっともマッチするのは「超時空要塞マクロス」の戦闘シーンだろうな。

80年代のサンライズアニメで育った視線で見ると、泥臭い東映系でも独特の無国籍感漂うタツノコでもなく、洒落っ気は十分なんだけどなんとなく垢抜けなくてどこかちょっとユルい葦プロとか国際映画社とかを思わせる(両方がクレジットされているバルディオスは見たことないから雰囲気がわからない)。J9シリーズに合うかどうかは微妙だが、“巷で噂のSEXY BOY”なんてまるでJ9(烈風隊でもJJ9でも可)やゴリラのことを歌っているようだ(「亜空大作戦スラングル」って知ってる?)。

インストゥルメンタルを聴くと、テクノ歌謡にちょっと山本正之(「タイムボカン」シリーズやJ9シリーズ、「燃えよドラゴンズ」で有名)っぽいギターが乗っかっている曲とわかる。テクノ歌謡と聞いて思い浮かべるものは人それぞれだろうが、僕の頭に真っ先に浮かんだのは「ハイスクールララバイ」(イモ欽トリオ)。

試しに「100%片思い~血まみれ上あご脊柱ズレズレ♪」と歌いながら踊ってみたらこれがジャストフィット。正式な振り付けより気に入った(笑)。

振り付けといえば、アップフロントワークスのHPに掲載されたり、コンサートでチラシが配布されたりしているのだが、あれは余計なお世話だと思っている。
どう合いの手を入れようがどう踊ろうが、それはこっちの考えることではないだろうか。たとえそれがマンネリだったりとんでもなくダサかったりキモかったりしたとしても。

“みんな一緒に踊りましょう”は、あくまでも“みんな一緒に(勝手に)踊りましょう”であってほしい。そんなところまでコントロールする気かよ、と本気であきれ返った。
そもそも、中途半端にパラパラを採り入れたようなこの振り付けが、一緒に踊りたくなるほど魅力的なものとは、僕には思えない。むしろタイガーしてた方がクールに感じるくらいだ。

踊りたいという人にやめろというほど傲慢ではない。ただ“横振り(左右に足を動かしながらリズムをとる)しながら手を動かす”というのは普段から振りコピしている人でないと相当に難しい。くれぐれも練習は積んでいただきたい。適当に手振りだけ合わせるとかみっともないので。

僕?僕は踊らない。できないのがわかってるし、練習してまでうまく踊ろうという気はない。そこで頑張らなくてもステージとの一体感は味わえるはずだ。
“踊る”と“踊らされる”の区別はつけたい。

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Comments

 珍しく否定しまくりになっちゃってますね。いつもなら強引気味にほめ殺してでも肯定してましたのに。よほど間奏での娘。たちの立ち居振る舞いが衝撃的だったのだろうとお見受けします。
 あえて娘。たち、そしてオーガさんの精神衛生上の擁護をさせていただきますと、人は奇異なものを観察するとき、自然とアゴが上がってきます。女性であれば特にそうですが、そうすることで自尊心を保とうとしてしまうのです。今度見る機会があったら、そうはなっていないことを確かめてみてください。
 

Posted by: tucker | March 16, 2006 11:25

本来なら「褒めないなら裏でやる」という自分で決めたルールに従うべきだったと思っています。実際そうしようとも思ったのですが、曲そのものは、GyaOやYahoo!でPVが配信されてからヘビロテしていたり、買うか買わないか迷うことなく自転車で片道30分かけて買いに行ったりしたくらい好きなもので、自分で決めたルールを自分で破るという情けないことをしてしまいました。
「褒める→褒めない」の順でなく「褒めない→褒める」の順で書けば読後感は結果オーライになるのですが、流れ上そうもいかず、「褒めない→褒める→結局褒めない」になってしまいました。これは「表に書くなら49対51でいいから肯定する立場に立つ」文章が書けなかった僕の能力のなさです。

ルールもテクニックも吹き飛ばされるくらいの衝撃だったのは確かです。やっぱり指差して笑うってのは失礼じゃないかなぁ小川さん田中さん久住さん、演出した人を含め誰もそういうところに気を遣わないのか、と暗澹たる気持ちになったのです。

僕の自宅は小学校の裏にあります。ある嗜好を持った方々には絶好のロケーションなのですが、まぁどこへ行くにも小学校のそばを通るわけで、起きてさえいれば朝でも真昼間でも夕方でも深夜でも出歩いているので、見方を変えれば「学校周辺を徘徊する不審人物」というわけです。
そのせいか、たまたま外出の時間と登下校の時間が重なると、小学生がみんな挨拶してくれるわけです。警戒心を露わにして。「怪しい人を見かけたら“お前に注意しているぞ”という意味で挨拶をしなさい」という指導を守っているわけで、「ああ、俺はそんな目で見られているのか」と悲しくなります。いつだったか挨拶した小学生を殴った男が逮捕されたというニュースがありましたが、僕には彼の気持ちが痛いほどわかります。そういう時代なのだ、といわれればそれまでなのですが、寒々しい世の中だと思います。

現実社会に居場所を持ちたいと願いつつ、現状はどのコミュニティにも所属していない僕は、常に「コミュニティの外側にいる者を見る目」に晒されているわけで、そういうものには過敏になってしまうのです。

「ネガティブな感情で書いた文章は読んだ者を不快にさせる」ことは、経験で知っています。ひどいものを読ませてしまったと反省しています。どうかお許しを。

Posted by: オーガ | March 16, 2006 19:26

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